週末はダムに居るかもね♪

今はほぼ居ません。(笑) 経済のためにσ(゚∀゚ )オラ働くだ♪

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

静岡県 横沢川第一堰堤


横沢川第一堰堤(よこさわかわだいいちえんてい)は大井川水系・横沢川に建設されたダム。下部ダムである横沢川第二ダムから更に上流へ200m進んだ場所にあります。横沢川第二ダムの訪問時にたまたまその存在を知りここに到着しました。調べてみましたが横沢川第二ダムも含めてこの堰堤に関する情報はほとんどありませんでした。何時の時代に建造され機能は何であったのかは現時点では不明です。


堰堤より湖側
竣工当時、ここには小規模のダム湖があったと思われます。推測の域でしかありませんが時間の流れの中で推砂により完全に埋まってしまったと思われます。


堤体正面
型式としては洪水吐きゲート付きの自然越流型でそれなりに堤高があったことが推測できますが、大規模な岩盤の崩落などにより一度は堰堤は埋まってしまったかも知れない。


洪水吐きゲート
鉄格子により固定・解放されているので貯水機能はなく流れてきた水は貯水されず流過するのみの構造。意図は不明ですが何らかの事象・或いは下流に第二堰堤の建造が決まり、その後の改修により整流・砂防機能に特化されたものと思われます。


昭和11年竣工の横沢第二ダムの少し上流に存在する横沢川第一堰堤。下流域の堰堤群を影ながら支える堰堤が此処に存在します。小規模ながらそれなりに堤長高のあるダムであったことを想像できる面影がありますが、今は当時の雄姿を確認できるものはありませんが現在も役目を持ち現存している姿を観ることができたことに喜びを感じます。

時代の流れの中で土木技術の発展により下流域に大型で新しいダムがどんどんと建設される。新しいダムが貯水する水位標高は、上流域のダム標高を上回るように計画されることもあるため時には上流のダムは水没の対象となり機能を失ったダムは新しいダムの貯水池の底で半永久に眠りにつく。長い長い時間の流れの中で姿や役割を変え今も静かに機能するダムが此処に存在しました。

2009年8月27日 公開
2022年11月28日 更新
スポンサーサイト



| 静岡県 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

静岡県 稲又第二砂防堰堤


稲又第二砂防堰堤(いなまただいにさぼうえんてい)は、山梨県・静岡県を結ぶ最恐クラス険道・井川雨畑線に向かう道中にあります。

堤高50mの稲又第三砂防堰堤の完成によりすっかり影が薄くなりましたが、ダム基準の堤高15mに満たないダムがある中で堤高17mの堰堤高は砂防目的のダムの中でもまだまだ大型です。ここに訪れたのは昨年(2008年)1月と今年(2009年)6月の計2回今回は昨年の写真もひっぱり出してみます。


井川雨畑線の山梨県側の起点よりちょい手前に位置しています。本線から少しそれたところにこの看板がありますが、ほとんど目立ちません。ここから2キロほどダートを進むことになる。


道中には小さな滝の横を通る場所もあります。もともとあった滝を寸断して無理やりつけられた道路にはよくある光景。近くには水を汲みに来た車がちょこちょこっと止まっています。


ここを真っ直ぐ500mほど進むと堰堤付近に到着。というか、去年は通れたはずの道がガードされてる!!いよいよ立入禁止になっちゃった?で、ふと横を見ると新たな道が出来ていたので其処を通ることにした。


新道を抜けると理由が明らかに。通路を完全に覆う崩落のため以前の通路は封鎖されていた。ぐりぐり号が軽くペシャンコになる規模。


山梨・静岡地域はフォッサマグナと呼称される大地溝帯であり、要は岩盤が脆くて崩落なんぞ毎度の事みたい。去年の訪問時にここ写真撮っていなかったんですが岩が出っ張ってて怖いな~って思ってました。今さらながら撮ってなかったことを悔やみます。。。


そんな崩落地より100mぐらい進むと稲又第二砂防堰堤に到着します。元々は奥側の堤高17mの本堰堤だけでしたが、平成15年の補強工事で手前に堤高7mの副堰堤が増設されました。


本堰堤横に到着。堰堤そのものは一般的な砂防ダムタイプです。高さは無いように見えますが副堰堤との差は10m、手すり無しの2階のベランダに立っているようなものですのでかなりの高さを感じました。副堰堤の水受けの場所は水叩(みずたたき)と言います。


薄々感づかれていると思いますが特筆すべきはこの深い蒼色の水。砂防ダム堤体には水抜き用の穴がいくつか開いていて、そこから余水を抜いて砂をせき止めています。以前、浄水場で小石・砂利・砂を使った水のろ過装置を見学したことがありますが、砂防ダムのせき止める岩・小石・砂利・砂を通過した水はろ過されてるのと一緒。砂防ダムって実は人工的に作った天然のろ過装置でもあります。

6月は季節がら、植物系色素の黄色が水に溶け水の青と混ざり、各ダムの貯水されいている水の色は緑色に見える傾向にあり、ここではその天然のろ過装置によって植物系色素もすっかりろ過され不純の無い水だけが流れる。稲又第二砂防堰堤はまだまだ若いダムですし、特徴は普通よりちょっと大きめってぐらいですので認知度も極めて低いのですが何故か好きです。

地図はこちらをクリック→ (DamMaps・稲又第二砂防堰堤)

2009年7月18日 公開
2022年11月27日 更新

| 静岡県 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

静岡県 横沢川第二ダム

横沢第二ダム

横沢第二ダムは中部電力所有の発電用ダムとして大井川水系・横沢川に昭和11年に竣工。堤高18.5mの小規模な発電用ダムという事以外あまり解りません。マイナーなダムのためかインターネットでも情報が少ないようです。
ここまで来る道中(車・徒歩含め)かなり危険な箇所をいくつか通ります。今回は何無事に戻ってきましたが道中は足場が非常に脆く崩落が激しいため辿り着けても帰りは道が無いという事態も十分にあります。もし行かれるのならある程度の身辺整理と事前準備をお勧めします。また、一部立入り禁止区間などもありますので事前の立入り許可も得る必要があります。総じてそうですがダムの大半は人里遠く離れた山間に存在します。安全のため出来る限り一人での訪問は避けて下さい。ってことでビビらせるのはこれくらいにしてどうぞ♪


ダートはもはや慣れてますので何も感じません。
この後の恐怖体験をするずっと手前の場所で。


雨が降り出しましたがガ○コ(\698)で視界バッチリです。
・・・・・・・・・・・・。
※恐怖体験中のためしばらくお待ち下さい。

うん、命は尊い!
神奈川県在住 ぐりぐりさん 魂の叫び


道中の事をかなり割愛してダムの監査路に到着。かなり凶暴な下り坂です。


坂を下るとすぐに広い空間が現れる。


その空間より少し進むと堤体らしき姿を発見。


取水塔とダム湖、今まで見たことのない神秘的な乳緑色の湖面


水利使用標識を発見。平成30年3月まで使用許可を得ています。


標識よりすぐ近くから堤体を眺めることができる。
季節は6月末、繁々とした緑にその姿を囲まれるようにダムが鎮座している。


下流に下り水路脇へ


この水路が使われたのはどれほど前なのだろうか。
少なくても直近で使われた痕跡は見当たらない。


ダム堤体、時間の流れの中で苔と緑にその身を隠すかのように佇む。
管理所の方々以外では久々の訪問客なのだろうか。こんなことを言うと変な奴と思われてしまいそうですが長い時間の中で役割を果たしてきた建造物には意思があるように感じてしまいます。横沢川第二ダムを観ていると彼らに意思が無いとは思えませんでした。「そっとしておいてほしい」何故かそういうものを感じます。
きっと道中の険しさも彼の意思によるものなのかも知れません。いつもは目標のダムへ辿り着くとはしゃいでバシャバシャと撮ります。来るまでに苦労があれば尚更なのですがなぜか此処ではいつもの半数以下。これも彼の意思によるものなのでしょうか。

彼が聴く音や触れる空気、見つめる情景の一部を共有して此処を去ります。たぶん此処にはもう来ないでしょう。でも此処で彼と対話した記憶はずっと私の中に残る。うまく言えませんがそんな感じです。ありがとう。

地図はこちらをクリック→ (DamMaps・横沢川第二ダム)




道中も含めいろいろと不思議なダムでした。記憶では、まず最初は工事業者さんの敷地を通過しないといけなくてその後はダートがしばらく続きます。道中は荒れてますが舗装区間もあり、ガードレールのない軽自動車がやっと通れるような区間もありました。特にヤヴァイのが後者、落ちたら100mくらい下の沢までほぼまっしぐらなのでたぶん逝く・・・いや確実に逝く。訪問当時その区間はさらに土砂による追加サービスを施されてたもんだから過剰なサービスは良くない事を学びました。土砂がドシャー区間で5分ほど逝くか退くかと悩みましたが逝くことにしました。崖へのシネシネ角度がハンパなかったです。あれほど車内での体重バランスに気を使う運転は今後の僕の人生でないと思います。わかんないけど。

2009年8月26日 公開
2017年4月9日  更新

| 静岡県 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

静岡県 大井川ダム


大井川ダム(おおいがわだむ)は、静岡県榛原郡川根本町奥泉、大井川水系の本流大井川に建設された堤高33.5m、堤頂長65.8mの中部電力の発電専用ダムです。その歴史は古く大井川鐵道井川線の前身の大井川電力の専用鉄道はこのダムの建設のために作られたそうです。
一般的に大きく開放していないダムなので情報も少ない様子。
今回の訪問時刻は既に夜の7時を過ぎていたので明日に再度トライしてみました。

※平成21年6月28日・29日 訪問


奥泉発電所に行くにはまずこの橋を渡る。
橋の手前には「関係者以外立入禁止」の札が貼られていますので通常は進入不可。
ただ、事前連絡無しで訪問許可を得るにはこの橋を渡り施設まで行かねばならないので堂々と橋を渡りましょう。今回ここに到着したのは夜7時を過ぎていたので明日の訪問許可を頂き橋付近のみ撮影許可を頂きました。


朝になったので再び訪問。
手前施設は大井川鉄道井川線 アプトいちしろ駅。


昨日の撮影場所付近からパシャ。
写真奥に大井川ダムの堰体が見える。


奥泉発電所内の設備。
どこからともなく聞こえるブーンっという音がなんとも危険な雰囲気を醸し出す。


奥泉発電所の水圧鉄管が通路のすぐ脇を通る。
上流の奥泉ダムから取水されてるらしい。
この鉄管は直に触ることができます。
手から伝わる振動にこの鉄管の中を通るものすごい水圧をビリビリと感じる。


水圧鉄管の先には大井川ダム管理施設がある。
路面には旧大井川鉄道の名残を見ることができる。


ここのインターフォンで撮影の許可をもらう。
最近はダム訪問者が通年に比べ多いようです。
自分が気持ち良く楽しむためにも、次の方も気持ちよく訪問できるようマナーはしっかり守りましょう♪


これが大井川ダムの正面に到着。
個人的にはかなりツボな風貌。
堤体には2門のゲートはローリングゲートというらしい。
今まで見たダムには無い珍しい排水ゲート。


このダム最大の特徴であるローリングゲート。
何のためのローリング機構なのだろう。。。
1930年代のダムにしては比較的きれいな堰体だと思った。


ダム直下の景色。
ダム建設時の名残、例えば何かの基礎とかが多く残っている。

近年、上流数キロ先に長島ダムが完成しそちらの訪問客が多い中、その特徴的な構造と大井川水系の電源開発の最初期に作られた歴史の長いダムであるにも関わらず、マイナーな道の先にあるため、長島ダム近場にありながらも大井川ダムはいまいち知名度が低い。
大井川水系の電源開発を知る上でポイントとなるダムなので、ぜひ一度訪問してみてほしいです。

地図はこちらをクリック→ (DamMaps・大井川ダム)


※平成22年4月22日 修正

| 静岡県 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

静岡県 笹間川ダム

静岡県 笹間川ダム

笹間川ダム(ささまがわダム)は静岡県の大井川水系笹間川に建設され、昭和35年に竣工した中部電力㈱所有の堰堤高46,4mの発電専用の重力式コンクリートダムです。
発電専用のダムということですが、大井川流域の農業用水と上水道の供給を担っているとのこと。
塩郷ダムより取水された水はこのダムに導水され、ダムの水は下流9キロ先にある発電所へ送水され最大58,000kWの発電を行っているとのこと。

6月に敢行した3日間訪問の最終日に笹間川ダムに到着。
訪問時には小雨が降っていました。


天端は普通車1台がぎりぎり通れますが、この先は行き止まりだったはず。。。
好き好んで通過する必要はないと思う。


奥に発電用取水口が見える。
最大90.0m3/sの水を取水し川口発電所に送水するとのこと。


下流側の保護壁部、なんか気になったのでパシャ。
この無骨な仕上げ方がなんとも男らしい。(謎)


ダム湖。
とても良い景観ですがダム湖には特に名称が無いとのこと。
観光地としてのダム湖は春は新緑やツツジ、秋の紅葉も美しく、ハイキングコースがあるのでハイキングに訪れる家族連れが多いとのこと。
付近には道の駅川根温泉もあって日帰り入浴で多くの客が訪れるそうです。


天端より下流部。
放流された水は緑の中に消えていくといった印象。


大井川の水が電源開発事業の末に高度に利用されるようになり、その代償として大井川本流の水量が激減して、長年「水返せ運動」が繰り広げられた事は有名です。
これを機に平成9年の河川法改正で河川維持放流の義務化され、笹間川ダムでも維持放流用のバルブが設置されました。 放流中の水はそのバルブからの常時放流によるもの。

自然環境の保持と人間の暮らしを豊かにするために自然環境を破壊して作られ活躍するダムたち。
人間の立場からすればどちらも重要で必要なものだと思います。
バランス良く、うまくやってほしいな~って思いました。

地図はこちらをクリック→ (DamMaps・笹間川ダム)

| 静岡県 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

静岡県 長島ダム

静岡県 長島ダム

静岡県榛原郡川根本町・大井川本川上流部に建設されたのダム、長島ダム
大井川では明治35年以来本・支流において電源開発が行われ、大井川本川だけでも6ヶ所のダムが建設され一大電源地帯となった。
利水についても昭和22年より農林省による「国営大井川農業水利事業」が着手され、昭和43年に大井川用水が完成し、流域の茶畑や農地に水が供給された。

高度な水利用が行われた反面、治水に関しては多目的ダムを中心とした総合開発がされてなく、年間降水量の多い大井川は度々洪水をひき起こし、昭和29年9月の台風14号は流域に大きな被害を与え、昭和49年7月の通称「七夕豪雨」では静岡県下に甚大な被害を発端として抜本的な治水対策が求められた。

一方、静岡県中部地域は東海道新幹線や東名高速道路の開通に伴って首都圏や名古屋市などへのアクセスが格段に向上し、工場進出や物流の中継拠点として産業整備が活発化、それに伴い急速に人口が増加していった。このため上水道の需要が増大し新規の水供給が不可欠となった。
だが大井川は慣行水利権や発電用水利権が既得権として設定されており、新規に取水するのは他の事業者との調整が必要であり困難が予想された。このため新たなる水がめが求められた。

こうした背景があり、大井川に多目的ダムを建設して大井川流域の治水と利水を賄おうとする機運が高まり、昭和49年に「大井川水系工事実施基本計画」の一部改訂を受けて正式なダム事業として事業が開始。
この「大井川総合開発事業」の中核施設が長島ダムである。

地図はこちらをクリック→ (DamMaps・長島ダム)

| 静岡県 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT