群馬県 赤三調整池

赤三調整池(あかさんちょうせいち)ダムは、群馬県利根郡みなかみ町猿ヶ京温泉・利根川水系赤谷川に3年の工期を経て昭和36年に完成した堰堤高17.1m・堰堤幅27.2mの重力式コンクリートダムで、東京発電㈱が保有・管理する発電用専用のダムです。赤三調整池の在る北関東・群馬県みなかみ町は、奈良俣ダムや矢木沢ダムなど大型で人気の高く、観光整備の整っているダムが点在するダムマニアにはとても人気の高い地域です。そんな中、赤三調整池という存在は観光で訪れたダムを訪問後に時間がかなり余っていても、決して「ついでに。」という感じでは訪問しないようなダムです。
細い県道から外れ、さらに細い道を進んだ先に赤三調整池は姿を現します。
平成22年5月30日 訪問

ダムまでの距離はおよそ200m以内。実はこの写真、川の中に突入して撮影しています。水深はこの場で20cm。ダム直上でも1mもないように見えます。堆砂は相当進み貯水機能はほぼ無いように見えますが、発電用ダムなので取水さえできれば機能的には問題はありません。人を寄せ付けない雰囲気、個人的にこういうダム好きです。
ひぃぃぃ~!!って感じがいいんだなぁ~。(謎

堤体付近に来ました。
この鉄壁の防御すごいです!雰囲気どころかまるで人を寄せ付けません><
発電用途のダムは基本的にガードが固いのですが、ある程度の規模のダムなら若干の隙があります。
赤三調整池の場合、小規模ダムなのでガードし易いのかまったく隙がありません。

ダム本体の手前に少々解り難いですが先端の鋭利な柵が設置されています。
鉄壁という言葉以外に表現のしようがありません。
オラ、ワクワクしてきたぞ!(謎

金網の手前より
あそこから発電用の水を取水します。
川に落ちても、あそこに吸い寄せられたくないですよねぇ。。。ゾクゾク

ダム堤体は草木が生い茂り、また地形的にほとんど見ることができません。
全貌を拝みたかった><

赤三調整池付近の道は若干広いので道路脇に車を止めて訪問が可能ですが、
道中は軽自動車でも車幅ギリギリの場所やガードレールの無い箇所もあるので少々危険です。ぐりぐり個人としては好みのダムですが訪問はあまりおすすめしません。
近年、ダムの町として町興し中の群馬県みなかみ町で明と暗が明確にわかれてしまった感のみなかみダム群。
人知れずひっそりと山の中に存在し、人々の生活を黙々と支え続ける。
本来、ダムはどんなものか?という事を赤三は教えてくれたような気がしました。
この先、どんなにダムブームになっても赤三は注目されないんだろうな。。。と思う。
赤三調整池は「それでいいのさ!」と答えてくれたような気がする。
小さくて目立たないダムや堰はよく話しかけてきてくれます。
久々の来客をきっと喜んでいるのでしょう。
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